「落木千山天遠大、澄江一道月分明」
――黄庭堅『快閣に登る』
私は試合に負け、痛む手を押さえながら、路傍を独り佇む。
秋の落陽が秋の木の葉を黄色く染め、秋の風が秋の想いを散らす。
淡い黄の銀杏の葉は細雨の如く、褐色の梧桐の葉は行間から零れ落ちる。
この杏色の雪が私の目を眩ませ、
梧桐の紅葉か銀杏の朱か、見分けがつかなくなる。
若者の賑わいと恋人の涙で彩られてゆく。
北国の落葉に、帰りを待つ者の孤独を埋めさせよう。
南風よ、
どうか私たちに南国の雪を同じく降らせておくれ。
2022年9月28日
西安にて

いつまた一杯の酒を飲み、細かい論文を議論するのか。