新編・物語
タイムラインを二〇一七へと巻き戻し、
昔日の気配を文面から探ってみた。
けれど読めば読むほど顔は熱くなり、
若さは軽く、向こう見ずで、思慮が足りない。
深情を気取って古人の嘆きを真似、
中二の気配ばかりが鼻につく。
それでもそこからまた詩心を拾い、
古典を盗み、文章を借りて、君に差し出す。
さて許仙は長安へと駆け、
白蛇は古来より淮南に住むという。
三生の幸いで断橋にて出会えども、
ただ遠く眺めるのみ、鏡花水月。
書生とはもとより根なき綿毛、
袖に清風だけで、どうして高みに手を伸ばせよう。
道すがら山河のよさばかりを語り、
気質だけは相変わらず、拙く頑な。
アニメにゲームに Galgame、
麗しき面々は驪山に満ちる。
攻めれば艶なる絵巻と管弦を愛で、
退けば純愛ひと筋に耽る。
昔より恋に円満は少なく、
ただ風流だけがひらひらと漂う。
名だたる山水をわざわざ訪ねずとも、
ひとりの知己を得ることのほうがなお難しい。
ふと林の鳥の声のやわらかさを聞き、
月影を追って孤独を際立たせる。
参と商にさえまた会う日はあるのに、
人の世では桃花潭にめぐりあえない。
長き情は水面の月のようで、
俗世の風塵はことさらに波を乱す。
ただ一瓢だけを汲み取り、
杯の月光の冷たさまで飲み干したい。
春風あたたかく、玉門関。
橘は陝北にも淮南にも生まれる。
たとえ塔の上で俗縁が尽きても、
秦淮まではいくつもの山を隔てるだけ。
法を闘わせ、劫を渡り、
金山が水に沈んでもなお帆は残る。
天地を傾け、淮水を逆さにし、
黄砂をさらって長安を洗い清めてみせよう。
新しい文も古い出来事も、それぞれ別の貌を取り、
是も非も曲も直も、みな夢まぼろし。
どうか今宵の秦淮の水よ、
この入り乱れた思いを淮南のほうへ渡してくれ。
GPT-5.4 Codex 風訳
孤筝
2025.5.20
西安にて

いつまた一杯の酒を飲み、細かい論文を議論するのか。